あたたかくなってくると、ピクニックやハイキングが楽しくなりますよね。散歩道や訪れた山には山菜が顔を出してくる季節です。
春を直接感じることができる山菜。自分で採ってきて揚げて食べるというのは、古くから日本にある習慣ですね。
春になって山菜を天ぷらにしたいと思ったけれど、実は扱い方がよくわかっていないという人はいませんか?
天ぷらに向いている山菜や、食べる時のしっかりした下処理方法も知っておきたい・・など山菜にかんしては色々と疑問を持っている方も多いようです。
というわけで、今回は天ぷらに向いている山菜の種類や食べ方について紹介します。
山菜の天ぷらにするなら?種類はこちら
山菜といえば春のイメージですが、実は四季を通して採れるんです。まずは春、夏、秋、冬それぞれの山菜を、季節にわけてご紹介します。
「春」の山菜
- セリ
- ミツバ
- フキノトウ
- ノビル
- タラの芽
- タケノコ
お吸い物やおひたし、卵とじなどたくさんの料理に使えるセリ、ミツバは春の山菜です。
大人も、子供もみんな大好きなシャキシャキ食感のたけのこや、春と山菜の代表格ふきのとうもたくさん出てきます。
ここに挙げた「春の山菜」はどの種類もすべて天ぷらに向いていますので、揚げておいしくいただきましょう。
「夏」の山菜
- ウワバミソ
- フキ
- キイチゴ
- タケノコ
- シソ
春のように目立ちませんが、山には夏でも山菜があります。
夏のたけのこは春のたけのことは違う、細いタイプの竹(モウソウダケ、ハチク)のたけのこが旬です。
天ぷらにはフキがおすすめです。
フキと言うと煮物や佃煮のイメージがありますが、天ぷらもおいしいですよ。
「秋」の山菜
- ノビル
- ヤマグリ
- 銀杏
- アケビ
- 山椒
- クルミ
春と秋が山菜の旬と言われています。
この中で天ぷらにしたいのが、ノビルです。
ノビルだけでもいいし、他の具材と組み合わせてかき揚げにすると、またおいしいですよ。
「冬」の山菜
- ナズナ
- タンポポ
- クコ
- ハマナス
- ユリ根
- セリ
この中で天ぷらにするなら、ユリ根がおすすめです。
さといものような食感でお酒のおつまみに合う一品なので、お父さんに作ってあげると喜ばれるかも。
さて、天ぷらにあう山菜の種類がわかったところで、次からは調理する際のポイントを説明していきますね。
山菜を天ぷらにするときの下処理
ここまで四季ごとの山菜をまとめて紹介してみましたが、各季節ごとにおススメした山菜を天ぷらにするための下処理をまとめてみました。
【春】セリ
セリを食べる時は、とにかくしっかり洗いましょう。
市販のものは洗ってありますが、自分で採って来たものには土やゴミが根や根元の茎にからまっていることも。
根まで料理に使う時は竹串などで根を分けながら洗うと、きれいに洗えますよ。
【夏】フキ
フキを食べる時は、あく抜きと皮むきが必要です。
- ゆで効果をあげることと、皮をむきやすくするためにまな板で板ずりをします。
塩(1束に大さじ山盛り1)を振りかけて、まな板の上でゴロゴロとこすり合わせましょう。 - フライパンなどの広い鍋で板ずりした塩がついたままで茹でます。
茹で時間は細い部分は3分、太い根元は5分程度、茹で上がったら氷水か冷水で冷やします。 - 皮をむきます。
切り口から爪で、皮をつかんでむきます。
素手でむくと、指先や爪に灰汁がついて黒くなって残るので、手袋をしてむくことをおすすめします。
フキを短く切ってしまうと、本数が増えて面倒なになるので茹で→皮むきまでは長めで、むき終わったら食べやすい大きさにカットするのがコツです!
【秋】ノビル
ノビルの下処理は意外と簡単で、きれいに洗うだけでOK。
しっかり洗って土や草を取っていただきましょう。
【冬】ユリ根
ほっこりした食感が人気のユリ根も天ぷらにするとおいしいです。
<ユリ根の下処理方法>
- おがくずをしっかり洗い落とす。
- 1枚1枚ていねいにはがします。※固くて取れない場合は付け根を包丁で切ってバラシます。
- しっかり水洗いをし、洗い終わったら水気を切って下処理終了です
※天ぷら、茶わん蒸し、炒め物など火を通す料理はこれでOK、和え物などは酢を少々入れた熱湯で下茹でした後すぐ、冷水で冷やしてざるに上げて下処理完了です。
まとめ
今回は知っているようで知らない山菜の下処理法などをご紹介しました。
山菜、天ぷらにればまた違った美味しさ。
スーパーで売っている野菜もいいけれど、四季がある日本に住む者として、たまにはちょっと手間をかけて、自然に生えている山菜を食べて春を満喫しましょう。