鍋って簡単なのにおいしく、栄養もたくさん取れるので冬場の食卓によく登場しますよね♪主婦にとっても簡単だから嬉しいメニューです。
簡単だからと言っていつもなんとなく鍋を作っている方必見!鍋に具材を入れる正しい順番を知っていますか?
順番だけで美味しさも変わってくるので、今回は鍋づくりの基本の基本、具材を入れる順番についてです。
あ、ちなみに火が通りにくい野菜などは一度下ゆでをして、下ごしらえをしておくとよりおいしいと言いますが、そうなると準備が増えるので正直面倒ですよね。だって調理をしなくてもいいのが鍋料理のいいところだから。
鍋の特徴である忙しい主婦でも楽ができ、なんなら一人暮らしの男子でも簡単に作ってすぐ食べられるのという部分を生かしてより美味しくしたい。
そこで卓上ですべて完成することを念頭に、下準備をしない時の鍋作り方で、鍋に具材を入れるタイミングをご紹介します。
具材を鍋に入れる順番 まずはじめに入れるもの
本当はね?さっきも言いましたが野菜は時間があれば下ごしらえをしておくのがおいしさの秘訣です。
アクが多く出る野菜は、ここで一回下ゆでしておくとアクの出を減らすことができます。
下ゆでをするその他のメリットは、味が染み込みやすくなることと、長い時間待たなくても食べられるということがあります。
でもさっき言ったように主婦的に一度ゆでるなんてやだ!って思いませんか?せっかく簡単な鍋にしようと思っているのに・・。
となると、鍋に入れる順番が大切になってくるんですね♪
で、その順番ですが、だしを入れ鍋に一番に入れるのはまず野菜の中の根菜類(にんじん、だいこん、ゴボウ、白菜の芯など)です。なかなか火が通らない固い物から順番に鍋に入れていくのが基本です。
そして次に、鍋とかおでんの時とかにも重要になってくるのが「だし汁が出る食材か、吸う食材か」を意識すること。
だしがでやすくて、味を他の食材に吸わせたい!逆に、この食材にはどんどんだしを吸わせたい!というものは一番最初に鍋に入れましょう。よく食卓にでる具材でいうと鶏肉や糸こんにゃくですね。
この時、煮込みすぎると食感が悪くなるもの(豚肉、牛肉、牡蠣、きのこ)、崩れやすいものは意識して後にします。(葉物、豆腐など)
ここで火をつけて煮込みます。
いつも私は鍋の素を使いますが、説明書にはまずだしを煮立たせてから野菜を入れる、と説明されています。しかし短時間でだしを出しつつ煮込むには、上記のものを先に投入してから火をつけるのがおすすめなんです。でも火が強すぎると、鍋底に当たった食材が焦げちゃう時があるので様子を見て作るようにします。
ある程度だしが温まってきたら、その他鍋に必須の野菜であるキノコ類を入れ、同じタイミングで味を染み込ませたい豆腐も入れます。
しかし豆腐はあまり早く入れてしまうと水分が出てせっかくのだしが薄くなってしまうし、崩れちゃう原因になるので、柔らかさや量、タイミングを考えて入れましょう。
油揚げを入れる時は油抜きをしてから入れましょう。
でね、見落としがちなのが野菜の量です。我が家は人数が多いので、野菜をたくさん入れてしまうのですが、ここからも入れたい食材があるので鍋に余裕がある量にしておいてくださいね(溢れそうになります・・)
具材を鍋に入れる順番 次にいれるもの
次はさっき後回しにした具材たちを入れていきます。
だしが沸騰してきたら、きのこやメイン食材の出番です。豚肉、牛肉、つみれなど。
だしは沸騰させすぎないようにしてください。あまり長く強く加熱しすぎてしまうと、メインの食材は硬くなってしもうことのあるので、ここではしっかり目を離さないように注意です。
そして肉や魚を入れるとアクが出ますので見張ってアク取りをしましょう。アクを放っておくと、だしが濁ってしまうので、ここが大事です。
エビやカニを入れる時は、野菜が煮えた時点でOKです。
長く煮込んでしまうと、カニなどはカスカスになって、身がなくなってしまいます。(※だしを取る目的で入れるカニの場合は肉を入れるタイミングと同じでOKです。)
そして、葉物野菜や茹でてある野菜(あれば)、温めるだけでいいような食材(絹ごし豆腐など)を投入します。
鍋の具材をこの順番で入れていけば、完成と同時に全ての食材を食べることができますよ。準備は切るだけだから、できれば鍋に食材を入れる順番だけは意識して作るといいですね。
さて、おいしくできたお鍋を楽しんだ後は、お楽しみの「シメ」です。
具材を鍋に入れる順番 しめ 編
おいしいお鍋を堪能した後、せっかくのだしがもったいないし、鍋だけでは後でお腹が空いてくる。ということで、鍋の後にはこれがないと!なシメについてです。
家庭でもお店でも、鍋の終わりはシメまでというのが定番ですよね。ごはんやうどん、他にはラーメンなども定番食材となっていますが、どのくらいのタイミングでこれらを入れればいいの?という疑問がわきますよね。
しめの具材を入れるタイミングは、基本的に具材を全て食べ終わった後です。鍋に具材がほぼない状態で入れるようにしましょう。
お腹の満腹具合もあるとおもいますが、もし具材が残っていたらある程度は取り除いて明日の昼ごはんにしてください。
そうすることであっさりきれいなシメを堪能することができるんです。
鍋のシメ実体験エピソード
先日お店で鍋料理を食べた時、しめにごはんを入れて雑炊にしてくれるとのことでした。しめって別注文の場合もありますが、ここはセットでした。小さなお店だったので、配膳は店長である料理人さんの奥さん。
雑炊にする際は鍋を引き上げて一旦厨房にて調理するスタイルなので取りに来たのですが、指示が飛ぶ飛ぶ!
「鍋をだしは取らずに具材を全部取ってください!」
「だしは残して!」
(笑)面食らうほどの厳しい指示でしたが、とりあえず言われるがまますべての具材を取り除いて鍋を返却しました。そして数分後…戻ってきた鍋にはおいしそうな雑炊が。
具材をすべて取って!と言われた理由は御飯とともに投入したたまごや薬味のあさつき。きちんと具材を取り除いたことで見た目もきれいでおいしそうな雑炊が出来上がって来たんです。
たくさん食べて、飲んでいたお客さんのお腹を考慮して?か料理人魂が許せないのか?こだわりのあっさりさっぱりした「シメ雑炊」だったんです。
もうもはや鍋の残りではない、一つの料理が出来上がってきてとても感動しました。
だしをしっかり活用して「ごちそうさま」ができることに満足感もありますし、もちろんとても美味しくて感動でした。
このように具材をすべて取り除いてからごはんや麺を入れると、満足感も高くあっさりしたシメを作ることができます。
・・ってまあ、私たちがつくるのは家なんで、具を残したまま具沢山雑炊を作ってもそれはそれでとても美味しいですけどね。
まとめ
お鍋に具材を入れる順番を解説してきました。
なんとなくわかっているって場合も多いと思いますが、一つ一つなぜそうするのかの理由があるので、それをしっているとさらに美味しい鍋が出来上がりますよ。
簡単だけど、おいしい鍋。正直、いつもの晩ご飯よりは材料費がかかるので、せっかくだからこだわれるところはこだわってみるといいですよね♪